株式会社サンウェル 町田様に伺いました。

広報誌デジタルブック配信サービス提供前はどんな課題がありましたか？

産学公のメンバーで構成される地域情報共有プラットフォーム構築研究会に参加し、1年間、12自治体参加による実証実験を行いました。その結果、様々なアイディア・課題等があがり、従来のデジタルブックエンジンでは対応できない要望が出てまいりました。
これらの要望を満たすためには、ある程度のカスタマイズが必須でした。海外のエンジンではまずできないため、国内のエンジン、その中でもFLIPPER3 Makerが最適ではないか、との結論に達したのです。

課題解決のためにどのように取り組みましたか？

ロゴスウェアには、デジタルブック作成ソフト「FLIPPER3 Maker」だけでなく、ブックを管理するプラットフォーム「Libra」が用意されていました。複数ブックの串刺し検索は強い要望としてあり、さらにデジタルブックとセットになったソリューションは他社にはありませんでした。

内部解析結果では、FLIPPERは座標情報が論理的に格納されており、デジタルブックから自動的に地図をリンクできることがわかりました。
このようにプログラム処理をシュミレーションした結果、ロゴスウェアと業務提携を交わし、互いの得意分野で協力して共同開発を行うことになったのです。

FLIPPER が最適な理由とは何でしたか？

まず、所沢市様では、「検索のしやすさ」「めくる感覚」が重視されました。
利用者からWebサイトでは情報が埋もれて探しにくい、とのご意見があったようですが、広報誌を横断しての検索、広報誌の中の全文検索が可能となり、この問題が解決されています。さらに、紙面とそれほど違和感なく利用できることが評価されています。シンプルでわかりやす操作ボタンなどオーソドックスなスキンが好評です。

そして、小平市様では、「読者層の拡大」「スマートフォン対応」が評価されています。通常、広報誌は新聞の折り込みとして配布されるのですが、新聞購読が減少する中、どのように市政情報を伝えるかが課題でした。広報誌配信サービスは、インターネットのブラウザ上で閲覧でき、さらにスマートフォンに対応しているため、今までリーチできなかった層への情報伝達が可能になる、と評価いただいております。

このように、それぞれの自治体の立地・住民構成により求められるものは違いますが、多方面からリクエストに応えることができます。

自治体はどのような点を評価されていますか？

他の自治体でも大変興味を持っていらっしゃるため、本サービスの価値が大きいことを感じております。住民目線からサービスの要望があれば、積極的に導入されるでしょう。また、今後は公式サイトとFLIPPER連携を強化したい、など期待が膨らみます。

今回の業務提携で、ロゴスウェアの高度な技術力、その提供の速さ、解決の速さを非常に感じました。セールス、エンジニア、サポート担当が適材適所で動いて、安心してプロジェクトを進めることができました。今後ともよろしくお願いいたします。

今後の展望を教えてください。

弊社では、地域情報を発信・共有できるASPサービスを中心に提供しております。
その中でも、地方自治体向け地図情報提供サービス「くらしの便利マップ」は、おかげさまで７自治体で採用いただいております。

一方、自治体からの情報は「広報誌」を通じて提供され、その中には数多くの催しやお知らせが掲載されています。しかし、現状では、PDFファイルで表示されることが多く、操作性やユーザビリティ面から多くの課題がありました。さらに、興味のある記事があっても、開催場所を調べるために、別途地図サービスを起動しなくてはならず、この作業は大変面倒になります。 そこで、広報誌とくらしの便利マップを上手に連携できないだろうか？と考えておりました。